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2005年9月11日 (日)

警察庁記者クラブ事件(2)
司法記者クラブで記者会見

 舩川輝樹『週刊現代』副編集長と筆者が、「債務者ら(国〈警察庁〉および警察庁記者クラブ、同加盟社15社)は、東京都千代田区霞が関2丁目1番2号所在の警察庁庁舎内において実施される記者会見、ブリーフィング、懇談その他の取材機会に債権者ら(舩川副編集長および筆者)が出席し質問することを妨害してはならない、との裁判を求める」という仮処分命令を東京地方裁判所民事第9部へ申し立てたのが2005年7月9日。

 同日は土曜日であったため、これに関する記者会見は、7月11日(月曜日)、東京地裁2階の司法記者クラブで行われた。出席者は、舩川副編集長、筆者と佃克彦弁護士。

 このような仮処分命令申し立てが前代未聞であるのと、内容が「取材・報道の自由」や「記者クラブ」の在り方に直結するため、司法記者クラブ加盟社記者らの関心も高く、質疑応答は1時間近くも続いた。

 舩川副編集長と筆者は、「我々は、『警察庁記者クラブに加入したい』と言っているのではありません。『警察庁長官らの記者会見に出席し、質問したい』と言っているだけです。我々も記者クラブの邪魔はしませんから、記者クラブも我々の邪魔はしないでいただきたい。しかし、現状、警察庁記者クラブは警察庁と一体となり、我々が警察庁長官らの記者会見へ出席することを妨害しているとしか思えません」と説明した。

 途中、冗談で「司法記者クラブはオープンにやっていますから、仮処分をかけないでくださいよ」と言う記者もいた。それはそのとおりで、筆者はジャーナリストをはじめた1989年ごろから、司法記者クラブにおいて開かれる記者会見は数えきれないほど出席し、質問してきたが、事前に記者クラブに了解を求めたことも、記者会見中や事後にとがめられたことも1回もない。舩川副編集長と筆者は、警察庁で開かれる記者会見も同様にしてほしいだけである。

 記者会見終了後、記者らと話し合っていると、「個人的には、寺澤さんたちが警察庁の記者会見に出席しても、全然、かまわないと思います」という意見が聞かれた。これはなにも司法記者クラブ加盟社記者だけではなく、警察庁記者クラブ加盟社記者でも、ごく一部の心の底から警察と癒着している記者を除き、同じ気持ちだろう。しかし、それが記者クラブの意思として表明できるか否かが問題なのである。

 舩川副編集長と筆者の仮処分命令申し立ては、司法記者クラブ加盟社により、大きく報道された。「たとえ記者会見までしても、自分たちに都合が悪いことは、絶対、報道しないよ」とたかをくくり、仮処分命令申し立てやそれに関する記者会見について、あらかじめ上司へ報告していなかった舩川副編集長は、「おまえはヒラに降格だ!」と講談社幹部から怒鳴られたという。

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