日本弁護士連合会が共謀罪に反対する集会
2005年10月13日18時から日本弁護士連合会が主催する「共謀罪に反対する・緊急市民集会」が弁護士会館(東京都千代田区)で開かれた。会場は300名近くが詰めかけ、立ち見が出るほどだった。
冒頭、中村順英(なかむら・ゆきひで)弁護士(日弁連副会長・写真)が「共謀罪は、自分が考えていることを口に出したら処罰される。罪を犯すという行為が必要ない。これまでの刑法の考え方とまったく違う。日弁連としても、成立しないよう全力を尽くす」と挨拶した。
続いて、簗瀬進(やなせ・すすむ)参議院議員(民主党)は「(現在、開かれている)特別国会は首班を指名するのが目的。それにもかかわらず、自民党は総選挙で圧勝した余勢を駆り、極めて短期間で共謀罪を成立させようとしている。明日(10月14日)から衆議院法務委員会で審議入りするが、そこで廃案となるようがんばりたい」と述べた。
井上哲士(いのうえ・さとし)参議院議員(日本共産党)は「衆議院で3分の2を制する与党が登場し、共謀罪が成立すれば、ますますおごりたかぶる。国会では劣勢だが、市民が団結し、共謀罪を廃案へ追い込もう」と呼びかけた。
海渡雄一(かいど・ゆういち)弁護士は「共謀罪では、自首すれば、刑が減免される。しかし、罪も犯していないのに、話し合っただけで自首する人間がいるというのはおかしい。警察がいろいろな団体へスパイを送り、そのスパイが犯罪を扇動し、自分は自首して刑を免れ、追従者だけが捕まるということが起こる。しかも、現在、街頭に監視カメラがあふれているが、今後、共謀を立証するためとして、人々の会話が記録できるよう、集音マイクが取りつけられるはずだ」と予測した。
美浦克教(みうら・かつのり)日本新聞労働組合連合(新聞労連)中央執行委員長は「私たち、労働組合の活動に共謀罪が適用される可能性がある。治安維持法は破局(終戦・1945年)の20年も前に制定(1925年)され、どんどん適用範囲が拡大されていった。共謀罪もそうなりかねない」と警鐘を鳴らした。
山岡俊介氏(ジャーナリスト)は自分の体験から次のように語った。
「私は大手消費者金融・武富士(東京都新宿区)から盗聴され、その武富士と警察との癒着も含め、追及してきた。国会でも取り上げられたことから、警視庁(刑事部)捜査第2課はしかたなく武井保雄武富士会長(当時)を逮捕した(2003年12月2日)。しかし、その後、警察が報復としか思えない行動に出ている。捜査第2課から武富士総務課長へ天下っていた人間が、私の記事で名誉を毀損されたとして、同課に刑事告訴した。記事は事実にもかかわらず、私は捜査第2課から何回も取り調べられ、書類送検された。共謀罪が成立すれば、警察は自分たちに都合が悪い記事を書くジャーナリストをいくらでも弾圧できる」
ようやくマスコミにも市民にも共謀罪の危険性が知られてきた。自民党や公明党、法務省、警察庁がいちばん恐れていたことである。このまま彼らは中央突破(今国会で強行採決)をはかるのか。予断はまったく許されない。
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