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2006年1月 7日 (土)

山岡俊介氏を誹謗中傷する記事に関連し
「武富士が現金を提供」という衝撃的な証言

seizaikai  消費者金融大手・武富士(東京都新宿区)と武井保雄前同社会長が山岡俊介氏(ジャーナリスト)の自宅の電話を盗聴していた事件は、2004年11月7日、東京地方裁判所(青柳勤裁判長)が、武富士に罰金100万円、武井前会長に懲役3年・執行猶予4年(武富士ホームページで山岡氏を誹謗中傷し、名誉毀損で追起訴されたため、併合罪となった)の判決を言い渡し(検察、被告とも控訴せず、確定)、いちおう決着した。

 しかし、当時、山岡氏が派生して受けていた名誉毀損については、まだ決着がついていない。月刊誌『政財界』(政財界出版社)が2004年7月号(写真)から同年11月号まで5回にわたり、「武富士盗聴事件の真相 ブラックジャーナリスト山岡俊介の罪と罰」という記事を連載した問題だ。

 同連載はタイトルからもわかるとおり、山岡氏を「ブラックジャーナリスト」と決めつけ、何ら具体的な根拠を示さないまま、

《山岡は、〈中略〉武富士の内部資料(贓物)を〈中略〉、五代目山口組二代目黒誠会の組員であるYに、1億円で買い戻しの条件付、5000万円で売却したのだ》(7月号)

 などと書いた。

 これに対し、山岡氏は、2004年10月12日、政財界出版社と恩田将葉こと恩田葉一郎同社社長兼発行人兼主幹に、謝罪広告と損害賠償2327万円を請求する民事訴訟を提起し、同14日、東京地方検察庁特別捜査部(以下、特捜部)に、恩田社長と連載に関与していた小早川茂こと崔茂珍『政財界』顧問(当時)を名誉毀損で刑事告訴した。

 崔氏は、「イトマン事件」(中堅商社・イトマンから暴力団周辺へ数千億円が流れたとされる特別背任事件)で懲役2年の判決が確定し、服役したこともあり、同事件当時から「小早川茂」という日本名で通っていたため、以下、本記事でも「小早川氏」とする。

『政財界』連載は、誰がどう読んでも、被害者である山岡氏をおとしめ、加害者である武富士と武井前会長を擁護する内容だった。しかも、連載中、武富士と武井前会長の公判が続いており、『政財界』関係者とみられる男性が傍聴希望者に同誌(定価1000円)を“無料配布”しはじめ、東京地裁職員に制止される事件すら発生した。

 山岡氏が「告訴状」で「本件記事の内容や性格に照らすなら、本件記事の掲載に武富士の武井保雄が関与している可能性は極めて大きい。かかる事情も踏まえて、(中略)厳重処罰をお願いする次第である」としたのも当然だ。

 ここに来て、特捜部に動きが見られる。関係者から事情聴取を行っているのである。

 筆者が小早川氏に取材すると、次のような証言が得られた。

「連載1回目が出てから、近藤光武富士専務(当時・以下同)が恩田葉一郎政財界出版社社長に現金300万円を持ってきました。恩田社長はいったん受け取りましたが、私が『カネはもらうな』と言ったため、その日のうちに武富士へ返してきました。
 連載が終了し、武井保雄前武富士会長に執行猶予つきの判決が出てから、近藤専務が恩田社長と私に会いに来ました。現金3000万円ぐらいが入っていると思われる手提げを携えていましたが、受け取りませんでした」

 この証言が事実だとすれば、武富士や武井前会長が山岡氏への名誉毀損に関与していた疑いが強まる。なお、小早川氏は特捜部にも同じような証言をしている模様だ。

『政財界』連載当時、武富士社長は元久存(もとひさ・めぐむ)氏であった。2004年6月、元久氏はインターネット証券大手・松井証券の専務から武富士の社長へ迎えられた。盗聴事件によるイメージと業績の悪化を挽回する狙いだった。

 ところが、2005年3月、突如、元久氏は「一身上の都合」で退任する。近藤専務が社長へ昇格し、現在もその地位にある。

 元久氏は筆者の取材に、こう答えた。

「連載開始直後、外部の人間から『近藤専務が(政財界出版社)関係者にカネを持っていったらしい』と聞き、本人に尋ねました。しかし、近藤専務は『そのようなことはない』と言いました。当時、私が自分でチェックしていたので、会社からカネが出ていたことはありません」

 昨年、『政財界』は休刊しており、政財界出版社(東京都港区)も恩田社長宅(同)も引き払われていた(2006年1月現在)。そのため、恩田社長に取材することはできなかった。

 武富士広報部は、「近藤専務が恩田社長に現金300万円を持っていったこと」「近藤専務が小早川氏と面談したこと」「武富士関係者が『経済界』連載に関与していたこと」のいずれも、「そのような事実はございません」と回答している。

 山岡氏は「小早川氏がそういう証言をしているのであれば、特捜部は近藤社長(現職)からも事情聴取するべきだ。あの時期、ああいう大がかりな連載が行われたことからして、武富士が関与していないとは考えられない」と話す。

 今後、さらに続報をお届けするつもりである。

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:

» 武富士にまた新たな疑義が浮上 [山本ケイのサイバープレス]
リンク: 共謀罪反対 THE INCIDENTS (Alternative Ve [続きを読む]

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