鳥越俊太郎と盗聴法、共謀罪、『オーマイニュース』(9)
鳥越氏のウソと恫喝の実例~Part 3~
2000年11月13日未明、鳥越俊太郎氏は舩川輝樹(ふなかわ・てるき)氏(当時、『FRIDAY』編集者)の電話取材に対し、『ザ・スクープ』スタッフ・山路徹氏が警視庁から尾行され、その様子をビデオに収めながら、同番組で放映できなかったこと(以下、尾行問題)を認めた。
鳥越氏 ハッキリ言うとね。山路のことを、オレは、山路の、ね、山路がやられてる(警視庁から尾行されている)ことに、オレは義憤を感じたわけだよ。わかる? だから、オレは義憤を感じて、オレはやりたかった(山路氏が警視庁から尾行されている様子を収めたビデオを『ザ・スクープ』で放映したかった)わけだよ、ね。ところが、まだ、そういう状況になくて、できなかったわけですよ。現実にはね、オレの番組で。その、だから、番組をやってる最中に、そういうことが起きたんじゃないんだよ。山路がまったく、もう番組と離れて、個人的な行動をとってるときに、そういうことが起きちゃったわけですよ。それは、おかしいじゃないかと。何で、そんなね、テレビの仕事をしてるヤツを、そんなね、警視庁がそんなことするんだと。おかしいじゃないかっと、オレは義憤を覚えたわけだ。
(以上、音声ファイル)
鳥越氏は『ザ・スクープ』で「アンカー(マン)」を務める(写真)。単なる「コメンテーター」とは違い、番組全体に責任を持つはずである。
ところが、尾行問題で、テレビ朝日と警察が取り引きしたのではないかと追及されると、鳥越氏は「知らない」と言う。
舩川氏 警察とテレ朝(テレビ朝日)が取り引きした、そのこと(山路氏が警視庁から尾行されたこと)で、そのことを、テレ朝がやる(放映する)かやらないかということに関して、(警察と)取り引きしたこともない、と(おっしゃるのですか)。
鳥越氏 それは、オレは知らないねえ。
舩川氏 それは知らない、ご存じない?
鳥越氏 それは、オレの関知するとこじゃ、それは、もしそういうことがあるんだったら、テレ朝にきいてくれよ。オレはそういうところに入る、出演者ってのは、そういう、あの、話には入らないもん。
(以上、音声ファイル)
舩川氏や筆者が尾行問題を取材していると知り、テレビ朝日は対応に苦慮していた。この電話取材の2週間以上も前、芋原一善(いもはら・かずよし)氏(当時、『ザ・スクープ』改め『スクープ21』プロデューサー)のほうから申し入れがあり、舩川氏と筆者が面談したほどだ。
しかし、そのような動きすら、鳥越氏は「自分は出演者だから、知らない」と言い張る。そこで、舩川氏は切り札を出した。なお、会話で登場する「玉川」は玉川徹氏(当時、『スクープ21』ディレクター)のことである。
舩川氏 鳥越さんね、その、芋原さんから、今まで、その話(テレビ朝日が舩川氏や筆者の取材の対応に苦慮していること)をお聞きになっていないということだったですけど、例えば、先週金曜日(2000年11月10日)のね、夜8時過ぎにはね、鳥越さんと山路さんとね、芋原さんと特報部長さんがね、スクープ(『スクープ21』)の部屋でね、打ち合わせされてましたよね?
鳥越氏 え、してませんよ。
舩川氏 されてると思うんですけど。
鳥越氏 玉川が全部しゃべってんの、あなたに。
舩川氏 いや、玉川さんじゃないですよ。
鳥越氏 誰がしゃべってんの?
舩川氏 それは、ちょっと、あれですけど。
鳥越氏 誰がしゃべってんのよ。
舩川氏 玉川さんじゃないですもん、だって、私に。
鳥越氏 誰がしゃべってんの。そんな(『スクープ21』の部屋の)中で、そんなことがあったってのは、誰が知ってんのよ。
舩川氏 でも、知ってる方がいらっしゃるわけですよ。
鳥越氏 誰や? 誰や?
舩川氏 それは言えませんよ。
鳥越氏 それも言わんで、オマエ、人の話ばっかり聞こうかて。
舩川氏 それは違いますよ。
鳥越氏 バカ野郎、オマエ、何言ってんだ。
舩川氏 だって、鳥越さん、それ、おかしいじゃない。鳥越さんと違って、その人、弱い立場じゃないですか。
鳥越氏 何を言ってんだよ、オマエ。都合がいいとき、人のことだけ、話聞きやがって。自分のことは、「それは言えません」。
舩川氏 全然違うじゃないですか。全然、今まで……。
鳥越氏 話にもならんな、オマエは。
舩川氏 話にもならん? 逆ですよ。鳥越さん、これね、本当にね、今の話、ずっとね、(他人に)全部聞かせたら、どっちがおかしいか、わかりますよ。
(以上、音声ファイル)
実際、こうして全部聞いてみると、鳥越氏は気の毒なぐらいのろうばいぶりだ。
2000年7月24日、毎日新聞労働組合などが主催するパネルディスカッションで、筆者は鳥越氏から尾行問題について聞かされた〔既報〈鳥越俊太郎と盗聴法、共謀罪、『オーマイニュース』(6)表で盗聴法に反対しながら、裏で警察と取り引き〉参照〕。『FRIDAY』(2000年12月1日号)記事で触れたとおり、当日、鳥越氏は「長年つき合いのある新聞記者」にも同様の話をしていた。その新聞記者とは、舩川氏や筆者ともつき合いが深い落合博実(おちあい・ひろみつ)氏(当時、朝日新聞編集委員)だ。
舩川氏 落合さんに、「Nシステムの件で、警察に尾行されて、テレ朝上層部が取り引きした」と話されたことない?
鳥越氏 まあ、オレ、今んとこは、その、してないと思う。
舩川氏 「(して)ない」ですね? 話ししてない?
鳥越氏 うん。
舩川氏 じゃあ、落合さん、ウソついてる、我々に。
鳥越氏 知らないよ、そんなことは、オレ。落合がどう言ったか。
舩川氏 えっ、だって、落合さんは「確かに聞いてる」と(言っている)。
鳥越氏 そうかい。なら、聞いたんだろう。
舩川氏 確かに(落合さんが)聞いたとすればですよ。じゃあ、鳥越さんが……。
鳥越氏 じゃあ、だから、「落合が聞いた」と書きゃあ、いいじゃないの。
舩川氏 「落合が聞いた」とは書きませんけど、べつに。
鳥越氏 だから、落合はこう聞いた。鳥越は「言ってない」と言っている。
舩川氏 例えば、例えば……。
鳥越氏 そういうふうに書きなさいよ。
舩川氏 例えば、鳥越さんが、「そういうふうに書きなさいよ」って、鳥越さん、そうおっしゃってる、だから、そこから始まってるわけですよ。
鳥越氏 だから、「そこから始まった」と書けばいいじゃないの。
舩川氏 「始まった」と書けばいい……。
鳥越氏 鳥越さんがこう言ったと、ね。そんで、こう言って、取材受けたと。
舩川氏 で、で、それを、いや、例えば、鳥越さん、それ、確認したいんですよ。言ってないんですよね、鳥越さんは。そんな話はしてない?
鳥越氏 まあ、記憶、少なくともね、記憶にないね。
舩川氏 記憶にない?
鳥越氏 少なくとも。まあ、「言ってない」というふうに言うほど、100%の自信はないけどね。オレも、記憶力落ちてるから。
(以上、音声ファイル)
あわれな口ぶりには同情するが、鳥越氏も最初からウソなどつかなければよかったのである。
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