2007年5月16日 (水)

共謀罪を語る(7)
野田敬生さん(ジャーナリスト)

Noda  近年、「インテリジェンス(intelligence)」という言葉がもてはやされている。学校英語で習う意味は「知能」。「インテリ(インテリゲンチャ)(intelligentsiya)」=「知識階級」という言葉もあるぐらいだから、「インテリジェンスがさあ」などと話していると、自分が賢くなった気がするのかもしれない。

 もっとも、彼ら彼女らが話題にしているのは、「情報機関」という意味のインテリジェンス。CIA(アメリカ)やKGB(旧ソビエト)、MI6(イギリス)、モサド(イスラエル)が有名である。

 2007年4月6日、政府は、いわゆる「日本版NSC(National Security Council)法案」を国会へ提出した。アメリカのNSCは、大統領、副大統領、国務長官、国防長官が中心となり、省庁の縄張りを取り払い、安全保障問題を議論する。日本でも、首相、官房長官、外相、防衛相が中心の同様の会議を設置しようというもの。これは、安倍晋三首相が前職の官房長官時代から掲げていた構想だ。

 日本版NSCが豊富かつ正確な情報に基づき、議論するため、インテリジェンスの強化が課題とされる。現在、この分野は、内閣情報調査室、外務省、防衛省、警察庁、公安調査庁などが分担しているが、一元化する動きもある。

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2005年12月26日 (月)

共謀罪を語る(6)
三宅勝久さん(ジャーナリスト)

miyake  たまに「フリーランスジャーナリストになりたい」と話す若者と出会う。そういう人たちには、三宅勝久さん(40歳)の生き様を知ってもらい、真似ができるか否か、考えてもらうことがいちばんだと思う。

 現在、三宅さんは4.5畳1部屋(家賃3万2000円)を住居としている(写真)。膨大な資料が部屋中に積み重ねられており、文字どおり足の踏み場もない。とうてい布団など敷くことはできず、寝袋にくるまり、まるで芋虫みたいに体を曲げながら寝ているという。

 1980年代末、三宅さんは大学を休学して、スペインとメキシコで1年ずつ暮らした。日本料理店でアルバイトするなどしながら、ドキュメンタリー写真を撮っていた。

 1993年3月、大学卒業。アルバイトで資金を貯め、同年末、モザンビークとアンゴラへ。どちらも、長年、内戦が続いており、前者は自衛隊がPKO(国際連合平和維持活動)で派遣されていた。前者に関する記事と写真は共同通信で、後者に関するそれらは『週刊現代』(講談社)で発表された。

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2005年12月15日 (木)

共謀罪を語る(5)
和仁廉夫さん(ジャーナリスト)

wani  和仁廉夫(わに・ゆきお)さん(49歳)は、大学卒業後、神奈川県立高校や大手予備校で日本史を教えていた。1992年、国会議員らと戦後補償に関する調査で香港へ赴き、それ以来、予備校講師のかたわら、中国語圏を取材対象とする執筆活動もはじめる。2000年には予備校を退職し、ジャーナリストが本業となる。

 2003年9月、大手リフォーム会社・「幸輝(こうき)」(大阪府吹田市)が社員旅行で訪れた中国広東省珠海市で集団買春事件(男性社員約300名が関係したとされる)を起こすと、現地で取材し、詳細なリポートを雑誌に寄せた。幸輝は、2005年11月、不必要なリフォームを行わせていたとして、詐欺などの容疑で強制捜査された。

 近著(共著)・『東アジア 交錯するナショナリズム』(社会評論社)では、「ネット社会が与えた回帰後香港の新しい使命」「『台湾人意識』の虚像と実像」という2つの章を執筆している。

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2005年10月25日 (火)

共謀罪を語る(4)
柳原三佳さん(ジャーナリスト)

yanagihara  柳原三佳さん(42歳)は本ブログへ題字を提供してくれた。女性らしからぬ力強い筆つきが評判だ。柳原さんは小学校から書道を習い、短期大学国文科では万葉仮名も勉強していたという。

 短大卒業後、柳原さんはコピーライターに。22歳で結婚し、趣味が高じて、1986年、「女性のためのバイクマガジン」と銘打たれた『レディスバイク』(学習研究社)編集部へ。1989年からフリーランスとなり、翌年、長女を出産している。

 柳原さんが注目されはじめたのは、『ミスター・バイク』(モーターマガジン社)における「一瞬の『真実』」と題する連載(1991年6月号開始)あたりから。これは、警察が日常的にずさんな交通事故処理を行っており、被害者(死亡)が「死人に口なし」とばかりに、不利な扱い、時には加害者とされてしまうという衝撃の内容であった。

 当時、そのような告発がメディアに載ることはなく、柳原さんのもとへ全国から遺族が情報を送ってきた。この問題は柳原さんのライフワークとなり、たびたび大手週刊誌でも記事が掲載され、近刊『死因究明 葬られた真実』(講談社)へつながっている。

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2005年10月12日 (水)

共謀罪を語る(3)
津田哲也さん(ジャーナリスト)

tsuda  津田哲也さん(46歳)は銃器に詳しく、それが使われた犯罪が発生すると、あちらこちらのマスコミで引っ張りだことなる。また、ミステリー作家としても活躍しており、『汚名刑事』(小学館)に続く長編小説が来年発売される予定である。

 以前から津田さんは「日本に銃器と薬物がまん延しているのは、警察が暴力団と癒着しているから」と言い続けてきた。筆者もそう思うし、昨年、『週刊現代』(2004年9月11号)で、「兵庫県警が『拳銃&大麻』を密輸させた!」と題する記事を津田さんと共同取材、執筆している。

 これは兵庫県警が暴力団と組み、乾燥大麻約20kg(末端価格約1億円)とけん銃61丁、実包254個を相次いで密輸させたというもの。運び屋はタイ人船員で、1回目・乾燥大麻では、警察がわざと見逃し(乾燥大麻は市場へ流れ、暴力団の資金源になった)、2回目・けん銃と実包では、警察がタイ人船員だけを銃刀法違反の現行犯で逮捕した(1994年9月10日)。

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2005年9月27日 (火)

共謀罪を語る(2)
神林広恵さん(フリーライター)

kambayashi 「反権力雑誌」として有名な月刊誌『噂の眞相』が2004年4月号で休刊してから1年半。ますます世の中はきな臭くなっているようだ。

 その『噂の眞相』で1988年から活躍していた神林広恵(かんばやし・ひろえ)さん(39歳)が今月、『噂の女』(幻冬舎)という単行本を上梓した。

 筆者が『噂の眞相』編集部へ出入りするようになったのが1992年。当時、すでに神林さんは知る人ぞ知る美人編集者で、以降、有名作家に口説かれたとか、有名写真家に「ヌードを撮らせてほしい」と言われたとか、そういう話を何度も聞いた。ちなみに、筆者も上記単行本に登場している。

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2005年9月25日 (日)

共謀罪を語る(1)
犀川博正さん(警察評論家)

saikawa  現在、警察評論家として活躍する犀川博正(さいかわ・ひろまさ)さん(58歳)は、1966年、警視庁巡査となり、三鷹署、高井戸署、碑文谷署、池上署、調布署で勤務。1997年、警部補で退職し、「かながわ市民オンブズマン」事務局次長、「警察見張番」代表も務めた。2002年、『警察官の現場――ノンキャリ警察官という生き方』(角川書店)を上梓。

―――三鷹署と高井戸署では、警備課公安係に所属していたそうですが、どのような仕事をされていたのですか。

犀川さん 三鷹署では外事担当、高井戸署では共産党担当でした。高井戸署時代は、スパイ工作もしました。

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