2006年9月29日 (金)

台北で約9万人がデモと集会

Taipei 「権力は腐敗する」という金言があるとおり、陳水扁(ちん・すいへん)総統(台湾)も7年目(2000年5月、就任)で、スキャンダルが相次いでいる。親族がインサイダー取引を行っていたり、陳総統夫妻が機密費で裏ガネをつくっていたりしたとされる。

 2006年9月9日、台北で陳総統辞任を求めるデモと集会が行われた。主催者が赤い帽子や赤いシャツで集まるよう呼びかけ、約9万人が参加した(写真)。

 日本でデモや集会といえば、数百人単位。海外へ行かなければ、道路中が人で埋まるスペクタクルは味わえない。1960年、日本でも、数十万人が国会を包囲し、日米安全保障条約改定に反対したのだが。

 現地で黄威勝氏(週刊誌記者)に聞いた。

「台湾では、1987年に戒厳令が解除されるまで、自由はありませんでした。もちろん政府を批判するデモなど不可能です。それどころか、蒋介石(元総統)や(1党独裁の)国民党の悪口を言っただけで死刑。自分が全然知らない人から『○○さんは共産党員だ』と虚偽の密告をされ、死刑になった人もたくさんいます。日本で共謀罪がつくられようとしているのを見ると、そういう時代が思い出されます」

「現代の治安維持法」と呼ばれる共謀罪。しかし、治安維持法下で生きた国民はもはや少ない。一方、台湾や韓国の人々は、体験から共謀罪が危ないとわかる〔既報〈共謀罪TV(ティーブイ)共謀罪に反対する大集会(1)〉参照〕。

 いちど自由が失われれば、それを回復するために、長い時間がかかり、大きな犠牲が払われる。現時点で乾坤一擲(けんこんいってき)の共謀罪反対運動をくり広げなければならない。

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2006年2月 6日 (月)

カンボジアでも日本でも「表現の自由」の危機

kamimura-kumaoka-yamada  筆者は1993年にカンボジアへ行って以来〔既報〈第2次記者クラブ訴訟(2)筆者の「意見陳述書」〉参照〕、その情勢にはいつも注目してきた。

 日本はカンボジアへ9860万ドル(約117億円・2002年〈以下同〉)も援助している。アメリカ4440万ドル(約53億円)、フランス2460万ドル(約29億円)、オーストラリア2160万ドル(約26億円)、ドイツ1840万ドル(約22億円)と比べてもダントツだ。

 2006年2月4日、早稲田奉仕園会館(東京都新宿区)で、「カンボジア人権状況報告会」が開かれた。報告者は2006年1月にカンボジアを訪れた、上村未来(かみむら・みく)氏(青山学院大学・写真左)、熊岡路矢(くまおか・みちや)氏(日本国際ボランティアセンター〈JVC〉代表理事・写真中)、山田裕史(やまだ・ひろし)氏(上智大学大学院・写真右)。

 近年、ますますフン・セン首相が独裁色を強めているカンボジアで、何が起こっているのであろうか(以下、報告は発言順)。

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